自転車ケミカルを色々と調べており、ブルべをはじめとする雨天走行時のオイルの持ちに関して書いていたら、雨天走行だったらフィニッシュラインのクロスカントリーウェットルブが最強だと教えていただきました。
フィニッシュライン クロスカントリーウェットルブ
いわゆるフィニッシュラインの緑です、価格は60mlで約600円、クロスカントリーと言う名前からも分かる通り、MTB向けのオイルとなります。
オイルの持ちは悪いけどチェーンが汚れないフィニッシュラインの赤(テフロンプラスルーブルドライ)と真逆でチェーンが汚れますが、耐久性と雨天性能は最高と言うオイルになります。
豪雨の中ブルべ600を走ろうが、雪の中を走ろうが、川の中を走ろうが、ダートの中を走ろうが油膜切れは一切ないそうです(雪とか川とか完全にMTBの領域ですねw)
ただチェーンの汚れは激しいようで、チェーンリング・スプロケット等が真っ黒になるそうです(走行後に拭き取った程度では落ちないほどの汚れ)
また耐久性が高いぶん清掃にかなり手間が掛かるようで、ディグリーザー・パーツクリーナで何度も何度も洗浄しないと綺麗にならないそうです。
雨天時のブルべでは、通常のオイルだと途中で油膜が切れて、シャリシャリ音がするようになります(いわゆるチェーン鳴り)
なので途中でオイル注油をする為に、100均で売ってる小さいケースにオイルを入れて携帯、途中でオイル注油をするのが主流になっています。
フィニッシュラインのクロスカントリーウェットルブなら、途中でオイル注油をしなくても油膜切れの心配はありません。
ただ途中でオイルを注油する方法、油膜切れがないオイルを使用する方法、どちらが良いかと聞かれると何とも言えない所です(;´∀`)
ブルべの場合は後処理(帰宅後のチェーン清掃)を考えると、どちらを取るか微妙な感じがします、なぜなら規定タイム内にゴールすれば良いので、休憩がてらオイル注油をしても負担にはならないからです。
しかし雨の耐久レースの場合は話が変わって来ます、耐久レースで良い順位を狙う場合、タイムロスをなくすためピットインによる休憩を取らない人が多いです(補給食はジャージのポケット一杯に入れて走る)
終始雨の耐久レースでは普通のオイルだと油膜切れの可能性があります、しかしタイムロスを考えるとチェーン注油の為にピットインは微妙、油膜切れのまま走行する事になります。
こう言ったケースの場合は最後まで油膜が切れない、フィニッシュラインのクロスカントリーウェットルブはアリだと思います。
耐久性・雨天性能に特化したオイルになるので、何100キロもの雨天走行には最適のオイルです(´∀`)雨男の人は是非ww
【追記】
耐久性・雨天性能に特化したオイルと言う前提で記事を書いたのですが、どうも勘違いしてたようで潤滑性能が高く、走りがものすごく良いそうです。
ドライ系であるフィニッシュラインのテフロンプラスルーブルドライに比べると、オイルの粘度自体は高いですが、摩擦抵抗の小さくヌルヌル潤滑するので走りは軽いそうです(ナスカルブに近い感じ)
プロチームのランプレは晴れでも、雨天でもフィニッシュラインのクロスカントリーウェットルブを使うそうです、つまり晴天・雨天時問わず走りが良いオイルになるようです。
変速性能を考えるとトリフローに分がありますが、潤滑性のを考えるとこちらが一歩上と言う感じのようです。
「F-Engineering GmbH」のフジワラさんいわく、油膜は1000キロ程度持ちますが、汚れで性能低下するので、パフォーマンスを保つなら500キロ程度で注油し直した方が良いそうです。