前に「マスターXライト30周年記念モデル購入」で書いた通り、クロモリロードを買ったので、ロードバイクに使われるクロモリパイプについて紹介します。
クロモリとはクロムモリブデン鋼の事で鉄の仲間です、一般的にSCMと言う名称で呼ばれており、S=スチール、C=クロム、M=モリブデンの略になります(SCMにも435、440、822等の種類がある)
クロモリフレームと一口に言っても上記のSCM、ニッケルバナジウム鋼(二バクロム)、マンガンモリブデン鋼(マンモリ)、ニッケルクロムモリブデン鋼(SNCM)等があり、世間ではこれらをまとめてクロモリと呼んでいます。
自転車用クロモリパイプを製作するメーカーはコロンバス、カイセイ(石渡)、レイノルズ、タンゲ等があります(有名パイプメーカーとノーブランドでは精度・強度・走行性能に差があると言われる)
・コロンバス TSX・SL・SLX・SP・SPX・EL等
・カイセイ(石渡) 8130、8630R、022、019等
・レイノルズ 851、753、531、653等
・タンゲ プレステージ、NO1、NO2、NO3等
上記以外にも色々ラインナップがあるようですが、どれが生産中止で、どれが現役なのか調べるガッツはありませんでした(;´∀`)
コロンバスELは二バクロム鋼で、軽量で走行性能が良いそうですが、現在は生産中止になっているはずです。
カイセイ(石渡)は022<019<8630の順で軽量&高価になり、8130はニッケルクロムモリブデン鋼です。
レイノルズはマンガンモリブデン鋼を得意としてますが、マンモリの特性は未調査です(;^ω^)
タンゲは石渡と並ぶ大手国産自転車パイプメーカーと言う所までしか調査してません(また機会があれば書こうと思います)
マスターXライトはコロンバスDT15Vs
マスターXライトに使用されるパイプはコロンバスDT15Vsスチールで、2013年モデルは未発表ですが同じ物が使われる可能性が高いです。
ツイッターに詳しい人がいて、どう言うルートで仕入れた情報か分かりませんが、カイセイ8630・レイノルズ753・コロンバスEL等10種類以上のパイプの成分を知ってる方がいました。
またクロモリ自体の成分表はネットにあります、パイプ成分とクロモリ自体の成分表を照らし合わせる→どの鋼材を使ってるか分かる→パイプ厚・ジオメトリーで性能を計算出来るっとなります。
個人レベルでココまでやるのはフレーム自作をする人くらいですが、他の企業にやられると機密が漏れてしまうので、分からないようにするためコルナゴはコロンバスDT15Vsと言う名前にしたのかもしれません(もしくは共同開発)
クロモリもですがカーボンが特に厳重に感じます、カーボンの素材は出て来ますが、積層枚数・製作方法によって大きく差が出るので、どのメーカーも機密にしてるんでしょうね。
個人的にはマスターXライトに使われるコロンバスDT15Vsがどの鋼材で、どのレベルの物か知りたいのですが、メーカーに直接聞いても教えてくれないでしょうね(;´∀`)
現在のコロンブスはクロモリ(SCM)がメインみたいなので、DT15Vsも普通のクロモリかな〜でも共同開発で違うのかな〜などと考えていますw
コロンバスEL(ニヴァクロム)がすごい良いと聞いた事があるので、ニバクロム鋼だったら熱いんですけどねwまあ蓋を開けてみればただのSCMだと思いますが(;^ω^)
【追記】
「マスターXライトはデダチャイ(以下略)」と言うコメントがあったので調べた結果、途中でコロンバスDT15VsからデダチャイDT15Vsに変更されたようです(コルナゴ代理店に問い合わせた方のブログを発見)
色々なプロショップのHPを調べた結果、2006〜2009年までのモデルはコロンバスDT15Vsで、2011年モデルはデダチャイDT15Vsのようです(2010年モデルがどちらかは分かりません)
ちなみにコルナゴ公式ホームページを見ると、2012年度のマスターXライトは「CrMo DT15V」と書かれていました(再度コロンバスに戻す可能性は低いのでデダチャイの可能性大)
私は通常版の塗装を綺麗にペイントした物=30周年記念モデルと思ってましたが、コメントを見た感じどうやら違うようです、ただ通常モデルと記念モデルでパイプメーカーを変える事はしないと思います。
コルナゴ側はデダチャイ製でもコロンバス製と同様の性能を維持してると答えているようです、仮に性能は同じとしてもミーハーな私としては、コロンバス製のパイプに乗りたかったな…と言う気持ちがありますね(;・∀・)正直ちょっと残念です