スピードプレイのペダルはシマノに比べ簡単にグリスアップする事が可能で、専用グリス・ガンが発売されていますが高価なのがネック。
過去に「格安でスピードプレイZEROをグリスアップ」を紹介、この時はデュラグリスを使用し2度目は「AZモリブデングリス」を使用しました。
上記のグリスだと2点とも回転が渋くなるのが難点で、次はウレアorリチウムグリスを使用する予定でしたが、仮にこれらのグリスに変えても回転は変わらない事が分かりました。
【グリス ちょう度】
グリスの硬さを示す用語として「ちょう度」と言うモノがあり、000、00、0〜6号までの9段階で分類されていて、数字が小さくなるほど柔らかくなります。
冒頭で書いたデュラグリス、ホームセンターで売られているAZジャバラグリスは2号になります(ちょうど中間の硬さ)
現在使用中のモリブデングリスから、ウレアorリチウムグリスに変えても、ちょう度が同じ2号なら硬さが同じなので、回転性能は大きく変わりません。
【ちょう度を下げれば回転が軽くなる】
スピードプレイ純正グリスはちょう度1号になります、つまりホームセンターで売られているジャバラグリスの1号を見つける事が出来れば、同等の回転性能を持ったグリスを安価に手に入れる事が出来ます。
ただ途中で書いた通り、普通のホームセンターでは1号は手に入りません、基本的にはオーソドックスな2号が売られています。
ちなみに0号以下のグリスを使えば、純正グリスの状態よりさらに回転を軽くする事が出来ます(極端な話グリスより軽いオイルを使えば良い)
レースのような短期決戦の場合はちょう度の低いグリスorオイルで良いのですが、すぐ流れ出るのでメンテ頻度を考えると普段使いではおススメ出来ません。
【1号のグリスを探す】
「グリス ちょう度1」で検索するといくつか出て来ました、ホームセンターで売ってるジャバラタイプで、内容量は400gになります。
「ワコーズ」
・HMG-U ハイマルチグリス(ウレア) 1600円
・BLG-U ブルーグリース(ウレア) 950円
・LCG-EP ルブコールグリースEP(リチウム)750円
※リチウムグリスは万能グリスと呼ばれており幅広い用途で使用します、ウレアグリスはリチウムグリスの耐熱・耐水・耐荷重性を高めた物になります。
シャーシグリス(ちょう度1)ならAZから1本300円で売られていますが、耐水性を考えるとウレアグリスorリチウムグリスが良いそうです(リチウム・ウレアの方が高級品)
またシャーシグリスは使用適用温度(-5℃〜+70℃)らしく、今の季節なら余裕ですが、冬の朝方だとアウトの危険がありますね(;´∀`)内容量的に考えて1年以上持つでしょうし
【純正購入?安いの購入?自分で作る?】
スピードプレイ純正グリスがネットだと2500円(写真見て知りましたが、スーパールブだったんですね)
価格差を考えても純正凸安定なんですが、面白くないと言うか(-_-;)出来れば色々と試してみたい気持ちがあります
それと自分でグリスを作る方もいるようで、アレにアレを〇:〇の割合で混ぜると、既製品より…みたいな感じで、機材ガチ勢の方は自作グリスをいくつか持ってるようです。
話を聞いてる感じだと、ちょう度を変える事も出来るようでしたが、肝心の方法は教えてもらってないので、今後の事を考えて勉強がてらMyグリスを作ると言うのも一興かと考えています。
ナスカルブを1ヶ月以上使用後、チェーン洗浄してトリフローを注油し、走行したのでインプレを書きます(両者について書いた記事→ナスカルブ、トリフロー滴下型を購入」
前評判ですがナスカルブ・トリフロー共に、潤滑性能が高く走行抵抗は低い、ちなみにナスカルブはウェット系、トリフローは半ドライになります。
ウェット系のオイルは雨に強い・持ちが良い・汚れやすい・走行抵抗は高くなり、ドライ系は雨に弱く・持ちが悪く・汚れにくく・走行抵抗は低くなります(半ドライは両方の中間的な性能)
しかしこの常識を覆すのがナスカルブ、雨に強く持ちが良い・汚れにくい・走行抵抗も低いと、ドライ系とウェット系の良い所を合わせたようなオイルです。
トリフローオイルは半ドライなので、ウェット系より雨天性能・持ちは悪くなりますが、汚れにくく、走行抵抗が低いと聞きました。
ナスカルブ注油後約800キロ走行
ナスカルブ注油後1ヶ月と10日で約800キロ走行しました、この間で雨天走行は1度もなし、油膜が切れる事はありませんでした。
走行性能等の詳しい事は「ナスカルブをインプレ、巷で噂の自転車オイル」で書いた通りです、走り・変速性能も特に問題なしでした。
チェーンの汚れに関しては写真の通りで、途中約500キロ走った所で一度ウエスにて拭いてます、前評判では汚れにくいとの事でしたが、やっぱりウェット系だな〜と言う感じですね(;´∀`)
ただ走り・変速性能・持ちは良いです(雨天性能は試したくもありません、この先ずっと雨に降られない事を祈りますw)トータル的に好印象なのは揺るぎません。
ナスカルブとトリフロー
その後チェーンを洗浄してトリフローを注油しました(´∀`)ナスカルブは1000キロ以上持つそうですが、早くトリフローを使ってみたかったので
走りの軽さに関してはナスカルブより若干軽い感じがしました、ただチェーン洗浄後に注油しているので、それを加味すると同じ位かな…と言う感じです。
変速性能もあんまり変わらないような…正直両者に大きな差がないのでインプレが難しいです(;´∀`)
チェーンの汚れはトリフローの方が汚れにくい感じもしますが、もっと距離を走らないと何とも言えません(雨天性能は試したくもありません、この先ずっと雨に降られない事を祈りますw)
油の持ちに関しても距離を走らないと何とも言えませんが「F-Engineering GmbH」のフジワラさんが、800キロは持つと言ってたので1ヶ月以上は余裕だと思います。
両者に大きな差があれば分かるのですが、性能が高いレベルで肉薄してるようです、なのでどっちが良いかと聞かれると悩みます エトエト・・(´・ω・)
どちらも良いと言えばそれまでですが、走行・変速性能に大差はないので、後はウェット系が好きか、半ドライ系が好きかで選んでもらうのが良いかな〜と思います(トリフローを1ヶ月以上使って問題点が見つかれば話は変わりますが)
約1000円と言う同価格でナスカルブが20ml、トリフローが59mlなのでコスパは後者かな〜と思いますが、ナスカルブでも約7000キロ分はあるそうなので、やはり最後の決め手は好みでしょうね。
自転車ケミカルを色々と調べており、ブルべをはじめとする雨天走行時のオイルの持ちに関して書いていたら、雨天走行だったらフィニッシュラインのクロスカントリーウェットルブが最強だと教えていただきました。
フィニッシュライン クロスカントリーウェットルブ
いわゆるフィニッシュラインの緑です、価格は60mlで約600円、クロスカントリーと言う名前からも分かる通り、MTB向けのオイルとなります。
オイルの持ちは悪いけどチェーンが汚れないフィニッシュラインの赤(テフロンプラスルーブルドライ)と真逆でチェーンが汚れますが、耐久性と雨天性能は最高と言うオイルになります。
豪雨の中ブルべ600を走ろうが、雪の中を走ろうが、川の中を走ろうが、ダートの中を走ろうが油膜切れは一切ないそうです(雪とか川とか完全にMTBの領域ですねw)
ただチェーンの汚れは激しいようで、チェーンリング・スプロケット等が真っ黒になるそうです(走行後に拭き取った程度では落ちないほどの汚れ)
また耐久性が高いぶん清掃にかなり手間が掛かるようで、ディグリーザー・パーツクリーナで何度も何度も洗浄しないと綺麗にならないそうです。
雨天時のブルべでは、通常のオイルだと途中で油膜が切れて、シャリシャリ音がするようになります(いわゆるチェーン鳴り)
なので途中でオイル注油をする為に、100均で売ってる小さいケースにオイルを入れて携帯、途中でオイル注油をするのが主流になっています。
フィニッシュラインのクロスカントリーウェットルブなら、途中でオイル注油をしなくても油膜切れの心配はありません。
ただ途中でオイルを注油する方法、油膜切れがないオイルを使用する方法、どちらが良いかと聞かれると何とも言えない所です(;´∀`)
ブルべの場合は後処理(帰宅後のチェーン清掃)を考えると、どちらを取るか微妙な感じがします、なぜなら規定タイム内にゴールすれば良いので、休憩がてらオイル注油をしても負担にはならないからです。
しかし雨の耐久レースの場合は話が変わって来ます、耐久レースで良い順位を狙う場合、タイムロスをなくすためピットインによる休憩を取らない人が多いです(補給食はジャージのポケット一杯に入れて走る)
終始雨の耐久レースでは普通のオイルだと油膜切れの可能性があります、しかしタイムロスを考えるとチェーン注油の為にピットインは微妙、油膜切れのまま走行する事になります。
こう言ったケースの場合は最後まで油膜が切れない、フィニッシュラインのクロスカントリーウェットルブはアリだと思います。
耐久性・雨天性能に特化したオイルになるので、何100キロもの雨天走行には最適のオイルです(´∀`)雨男の人は是非ww
【追記】
耐久性・雨天性能に特化したオイルと言う前提で記事を書いたのですが、どうも勘違いしてたようで潤滑性能が高く、走りがものすごく良いそうです。
ドライ系であるフィニッシュラインのテフロンプラスルーブルドライに比べると、オイルの粘度自体は高いですが、摩擦抵抗の小さくヌルヌル潤滑するので走りは軽いそうです(ナスカルブに近い感じ)
プロチームのランプレは晴れでも、雨天でもフィニッシュラインのクロスカントリーウェットルブを使うそうです、つまり晴天・雨天時問わず走りが良いオイルになるようです。
変速性能を考えるとトリフローに分がありますが、潤滑性のを考えるとこちらが一歩上と言う感じのようです。
「F-Engineering GmbH」のフジワラさんいわく、油膜は1000キロ程度持ちますが、汚れで性能低下するので、パフォーマンスを保つなら500キロ程度で注油し直した方が良いそうです。